人を殺すということ

殺したい人間を殺したすぎて、それでも殺さないでいられる俺はなんて偉いんだろうと、殺意を自惚れに変えて生きている。

あなたのブログを見たら、あなたはいつもと同じように優しく他人を思いやっていた。

殺意も自惚れもなく他人を思いやり、あたたかく生きていた。

俺は一生誰も殺さない。

あなたのような人が生きている意味を、無駄にしたくないから。

事実として

久しぶりにあなたのブログを読みました。

相変わらずあなたは苦しそうです。

相変わらず俺にできることは何も無い。

 

あなたと接すると、言葉の無力さを感じます。

言葉を大切にして生きてきた、自分の無力さを感じます。

あなたと話をするようになってから、価値観が揺らぎました。

ぐわんぐわん揺らぎました。

たくさんのことを考えました。

長い間、俺は眠っていたんだと思います。

あなたに両肩を持たれて、ぐわんぐわん揺らされて、目が覚めました。

この世界は、不条理で、不平等だ。

条理なんていうものは、俺の頭の中にしかない。

平等なんていうものは、俺の心の中にしかない。

この世界は、不条理で、不平等だ。

それは、単なる事実として。

 

あなたと話す前までは、俺にできることがあると思っていました。

あなたが生きやすくなるために、俺にできることがあると思っていました。

それが俺の傲慢さでした。

あなたを見下して、自分の能力を高く見ていました。

俺の思い上がりでした。

生きやすくなるって、なんだろう。

そんな力は、俺には無い。

 

事実として、俺に他人を変える力は無い。

事実として、この世界は不条理だ。

事実として、人間の社会は不平等だ。

そんな事実に気づかずに、俺は今まで生きてきた。

でもあなたは、こういう事実を、一つ一つ見つめて生きてきた。

目を逸らさずに、事実を見つめて積み重ねて、自己を形成してきた。

世界を正しく見つめてきたあなたと、言葉を使って自分の頭と心の中に閉じこもってきた俺。

あなたの精神は成熟していて、俺は幼稚。

あなたは裸眼で、俺はバラ色のメガネをかけている。

あなたは事実を知っていて、俺は知らない。

 

事実と認識の差が、あなたは小さく、俺は大きい。

あなたは世界を正しく認識している。

俺は世界を間違って認識している。

あなたは、俺のバラ色のメガネを外してくれました。

今の俺は、事実を事実として、正しく認識できます。

あなたのおかげです。

ありがとう。

 

俺にできることは何も無い。

何も無いということを、今の俺は知っている。

でも俺は、あなたを「助けたい」と思っている。

それは、単なる事実として。

100円の食べ物

俺は食べ物に執着が無い。

だから嫌いな食べ物も無い。

味にも、匂いにも、食感にも、興味が無い。

ひと口ちょうだいって言われたら、全部あげてもいいぐらい食べ物に興味が無い。

生きるために食べている。

食べることは、わずらわしい。

1日3回食べるのも大変だから、お腹が空いたときだけ食べる。

1日3回食べ物のことを考えるって大変だと思う。

なにを食べようって考えるのが大変。

用意するのも大変。

食べた後の歯磨きと皿洗いも大変。

楽して生きたい。

朝はお腹が空くから食べる。

それは俺が、朝お腹が空くっていう体質なだけで、健康のことなんて何も考えてない。

俺はただ、空腹という不快感を消すために、体内に食べ物を取り込んでいる。

俺にとっての食事は、こんな感じ。

「食べるのが一番幸せ」とか言う人は、食べること以外の人生が充実していて、生きることに余裕があるから、食べることの幸せを感じられるんだと思う。

そうじゃない人はたくさんいる。

人生に余裕が無い人はたくさんいる。

俺にとって食べることは、ガス欠直前の車にレギュラーガソリンを給油すること。

わざわざ高いハイオクにする必要はない。

エンジンが動けばそれでいい。

しかし、そんな俺の心が踊る瞬間がある。

それは、安い食べ物を見つけたとき。

安い食べ物でお腹がいっぱいになるということは、その分、働かなくていいということである。

食費が浮いた分、休める。寝れる。人生をサボれる。

運転中に、異常に安いガソリンスタンドを見つけたときの、あの感じ。

安い食べ物は素晴らしい。

人生の休憩所だ。

自炊じゃ、いくら安上がりでもだめだ。

自炊すること自体が労働だから

とにかく楽して、休んで、生きたい。

俺のセルフネグレクト心を満たしてくれるもの。

好きな安い食べ物一覧。 

お店と値段は安さの目安として書いてます。

安ければどこでもいい。

・肉屋のコロッケ

安い食べ物界の王。トップ。最強。

肉のサトー 谷中 谷中コロッケ 税込110円

肉の大山 上野店 やみつきコロッケ 税込70円

大野屋牛肉店 神楽坂 男爵コロッケ 税込160円

・コンビニの肉まん

安い食べ物界の動脈。どこにでもある。ありがたい。

セブンイレブン もっちりジューシー肉まん 税込129円

ファミリーマート 熟成生地の本格肉まん 税込130円

ローソン ジューシー肉まん 税込130円

・たい焼き

安い食べ物界のオアシス。ブドウ糖が脳に染みる。寒い時に食べたら泣く。

浪花家総本店 麻布十番 たいやき税込180円

柳屋 日本橋人形町 鯛焼 税込150円

たいやき わかば 新宿 たいやき税込150円

ハンバーガ

安い食べ物界の覚せい剤。アッパー系ドラッグ。1回でも乱用。

マクドナルド ハンバーガー 税込110円

マクドナルド チーズバーガー 税込140円

マクドナルド チキンクリスプ 税込110円

マクドナルドの味は他の安い食べ物に比べて、中毒性がありすぎる。

中毒になる覚悟をして食べないと危険。

マクドナルドやめますか?人間やめますか?

ドナルド・マクドナルドが、ベンチで両手を広げながら、つぶやいていました。

安い食べ物は、安ければ安いほど良い。

税込100円以内におさまってたら最高。

あと、俺がいる場所の近くにあればあるほど良い。

移動も労働のひとつだから。

人が動くと書いて、働く。

俺は動きたくない。働きたくない。

楽して生きたい。

1日100円で生きたい。

あなたのおすすめの安い食べ物を教えてください。

言葉の限界

言葉には限界がある。

お腹すいてるときに

「お腹すいてつらいね」って言われても

ひとつも腹の足しにならない。

共感、肯定、優しさ、励ましの言葉も

物理的な問題は解決できない。

むなしいだけだ。

 

「死にたい」という感情を持つ人。

一見、精神的な問題に見える。

俺はこれは

物理的な問題を抱えきれなくなった人が

精神的な問題にすりかえている

のではないかと考えている。

部屋の掃除ができない人が、物を押入れにぶち込むみたいな感じだ。

本来の置き場所はそこじゃない。

でももう、掃除する体力も気力も無い。

すべてが、めんどうくさい。

問題がたくさんある。解決できるのは自分しかいない。

逃げたい。消えたい。

と考えてる間に、もともとの問題が

死にたいという言葉に変身してしまう。

 

具体的には、お金だ。

お金が無いという問題を解決するには

お金を手に入れるしかない。

ここで、才能という要素が出てくる。

運は最強の才能である。

人生最初の運試しは、親ガチャだ。

親ガチャで当たりを引いた人は、それだけで幸福な人生確定である。

お金の問題は、親の援助で一発解決する。

親は人生を左右する、最重要事項だ。

 

俺が考えたいのは、親ガチャでハズレを引いた人についてである。

まず言いたい。

俺に言えることは何も無い。

ということを。

言葉には限界がある。

「親ガチャがハズレでかわいそう」って俺が言っても

ひとつも意味が無い。

むなしいだけだ。

 

だったら、俺にできることはなんだろう。

俺にできることは、時間を使うことだ。

俺が大切だと思う人に、時間を使うことだ。

自分のせいではない

自己責任では決してないことのせいで

欠けてしまったその人の時間。

その時間を1秒でも長く満たすことだ。

 

前、誰でも自由に選べるものがあると書いた。

今を生きることだ。

今を生きるとは、今を楽しむことだ。

本当に、くそみたいな言葉だけど。

今を楽しむことだ。

過去や未来にとらわれていい。

解決できない問題があっていい。

死にたくていい。

何もできなくていい。

だめでいい。

俺が一緒にいて楽しいと感じる人に

今、楽しいと感じて欲しい。

共感も、肯定も、優しさも、励ましの言葉も

1秒で腐っていくから。

言葉が腐ったあと、俺は俺の時間を使う。

記憶を消すことについて

5、6年くらい前から、嫌な記憶を消せたら幸せになれるのになあ

と思っていた。

昨日、ここに書いて

今日、さらに考えた結果

記憶を消しても、幸せにはなれない。

という結論が出た。

 

もし、不幸の記憶が無かったら

不幸と比較して感じる幸福、を感じることができない。

例、仕事の日があるから休日が幸せ

不幸の記憶が無かったら、幸福な記憶しか残っていないから

これから起きる幸福なことを、当たり前に感じる。

例、生まれたときからずっと金持ちな人が金持ちに出会う

幸福が当たり前だから、幸福が続いても何も感じない。

例、毎日しゃぶしゃぶ食べてる人にとってのしゃぶしゃぶ

これから起きる不幸なことに耐性が無いから

ささいな不幸で、人生のどん底にいると感じる。

例、今までずっと学年一位だった秀才が転校生に負ける

そもそも、不幸の記憶を消したことを覚えてないから

記憶が消えた喜びを感じない。

例、お母さんが知らない間に自分の部屋に掃除機かけてくれてた

 

結論

現在の感覚は、過去の記憶との比較。

現在の人格は、過去の記憶でできている。

記憶を消しても、幸せにはなれない。

嫌な記憶はなくならない。

良い記憶を作ることはできる。

人生は記憶作り。

自分の失敗はよく覚えている。

他人の失敗はあまり覚えていない。

失敗してもいい。

自分以外ほとんど誰も覚えていないから。

俺の人生 消滅編

人間の記憶を消す装置を開発した、71歳の春。

世界中の人間の脳から、嫌な記憶を消して回る。

10年間の旅路の果て

81歳の冬、トラウマを抱えたある少年の記憶を消すと同時に

己の死期を感じとる。

自身の死が、誰かのトラウマになってはいけないと

遺書を残し、所有者のいない無人の森に分け入る。

一晩中歩き続け、加齢と疲労により、心肺停止。

前のめりに、倒れる。

遺言は

「俺が覚えてるから、お前ら忘れろ」

落ち葉をベッドに

死んだように眠っている。

いや、逆だ。

菌や、ウイルス、虫や、動物、植物たちに、栄養を分け与えながら

細胞分解。
腐敗。
白骨化。

100年後、骨の中のカルシウムが酸化し、溶け切り、完全に土に還る。

消滅。

合掌。

それから俺が死んだ場所には、春が来るたびに

色とりどりの花が咲くとか、咲かないとか、咲くとか。

俺の人生 誕生編

母の12時間くらいの格闘の末、誕生。

驚異的な出生体重を叩き出す。

でかい。

神奈川県横浜市の、窓から海が見える病院。

昇る朝日と共に、俺の産声が、太平洋に響き渡ったとか、響き渡ってないとか。

俺の第一声は、おぎゃあではなく

「俺的には明日のつもりだったんだけど」だったらしいとか、らしくないとか。

ちなみに、俺の誕生日から逆算すると

両親が俺を仕込んだのは、明らかに

クリスマスである。